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《VoL.2》学校給食のご飯を地産地消100%にできるのか?

皆さん、こんにちは~♪
三宅町教育委員会のUです。

かな~り前ですが、増田係長がこんな記事を書いていました。

今回はその記事の続きを私が引き継ぎます。
流れはこんな感じで。

前回の振り返り
【検討その1】お米をどこで炊くか??
【検討その2】お米をどのように炊くか??


前回の振り返り

前回の記事では、「三宅町のお米」を提供するに当たって、6つの課題がありました。
【課題その1】お米の生産量が十分か?
【課題その2】お米の異物混入のチェックが十分か?
【課題その3】お米の保管場所があるか?
【課題その4】加工工場で三宅町産のお米だけを個別に炊飯できるか?または、学校で炊飯できるか?
【課題その5】給食時間までにご飯が間に合うか?
【課題その6】増加する費用の負担をどうするか?
この内の【課題その1~3】はOKという結論が出ていました。
今回は【課題その4、5】について検討したのでお話しします。


【検討その1】お米をどこで炊くか??

まずお米をどこで炊くかを考えねばなりません。
2つの案があります。
A案:加工工場で炊飯する
B案:三宅小学校で炊飯する

まずはA案についてです。
加工工場のメリットは、小学校の負担にならないことです。これが1番だと思います。学校の負担が増えれば、給食の事故の可能性が高まってしまいますからね。安全第一です。
一方のデメリットは、加工工場に支払う「加工賃」が年々上がってしまっていることです。
「加工賃」とは、米を白ご飯に、小麦粉をパンに加工するためのお金です。これが中々高いのです。

次のB案についてです。
小学校で炊飯することのメリットは「加工賃」がかからないことです。
デメリットは、2つあって1つは安全管理です。小学校で新たに炊飯という作業をするので、安全性の確保をしなければなりません。
もう1つは、そもそも炊飯設備がないことです。

A案とB案を比べると、全てお任せするAの方が良く見えますよね。
ただ、前作を読まれた方はお気づきかもしれませんが、A案は時間的に厳しいのです。
なので三宅小学校で「三宅町のお米」を提供するにはB案の三宅小学校で炊飯するしかないのです。

【検討その2】お米をどのように炊くか??

さて、それでは三宅小学校の給食室でどのように炊きましょうか。

もちろん炊飯器で炊きます。それも給食室用の大きなやつで炊くことになるでしょう。

立体炊飯器(イメージ図)

↑こんな感じのやつです。(U画伯が描きました。)

ただ、検討してみると、これは大きすぎました。
三宅小学校の給食室では、配置換えをするなどの工夫を凝らしてようやく1台置けるかどうか。三宅小学校全児童のお米を炊くには2台必要なので、厳しい状況です。
(一応、炊飯器を2回転させれば全児童分の白ご飯の用意はできますが、半分が冷めてしまいます。)

それに栄養教諭によると、「ようやく置けたとしても、給食の調理の動線の関係で事故が起こるかもしれない」だそうです。

危険な状況で調理をお任せするわけにはいきませんし、その状況で半分の児童に冷めたご飯を提供するというのもよろしくないです。

一本の電話

こうなると、手詰まりかな、、、

そう思っていたところに、とある町のとある議員さんから教育委員会に電話がありました。

「家庭用炊飯器でお米を炊いていた自治体があるのをご存知ですか?」

家庭用炊飯器(いらすとやより)

衝撃が走りました。目からうろことはまさにこのことです。
その発想はありませんでした!

炊飯ジャーには保温機能がありますから、温かいご飯を提供できそうです。
まだまだ可能性がありそうですし、これから調べたいですね。

進捗がありましたら、またここで報告させて頂きます!


ちなみに、ありがたい情報を教えてくださった議員さんは増田係長の記事を見て電話をくださったそうです。


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