三宅町立三宅幼児園
教育長の大泉です。
先日、式下中学校の給食試食会に参加させていただいたことを記事にさせていただきましたが、今度は町立幼児園の給食の写真です。三宅町立三宅幼児園に行ってきました。三宅町の教育長は給食を食べ歩いているのかと言われてしまいそうですが…。
三宅幼児園とは?
三宅町立三宅幼児園は、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ幼保連携型認定子ども園です。
『教育認定(1号認定)』、『保育認定(2号認定)(3号認定)』を受けた児童に対し、幼保一元的な保育を提供しています。
年間保育日数、1日の保育時間、保育料は異なりますが、保育内容及び行事、通園方法等は統一しています。
自宅で過ごす孫と比べて…
そんな三宅幼児園に半日おじゃまして、保育の様子を参観させていただきました。2歳児のクラスに入らせていただきました。
私の孫もちょうど2歳ですが、同年齢の子どもたちと全く交わりがない自宅での生活をしています。そんな孫と園の子どもたちをどうしても比べてしまいましたが、ここではおもちゃ遊びをしている子どもたちが「貸して」「いいよ」などのやりとりをしたり、指で3を示すための指の使い方をお友だちの手をとって教えてあげている姿をみると、やはり集団生活をとおして子どもが身につけていくことはたくさんあるんだなと思いました。
三宅幼児園の保育の考え方
ここでは2歳児までの保育は、みんなで同じことを揃えてやるということはしないということを知りました。みんな揃って「いただきます」をしたり、時間を区切って行動を揃えるのは3歳児からだそうです。三宅幼児園で2歳児まで一斉保育をしない理由について園長先生はこう説明してくださいました。
「幼児園では、3歳未満の子どもたちは、生理的、身体的な諸条件や生育環境の違いにより、一人ひとりの発達の個人差が大きい時期であるため、全員が一斉に同じことが出来ない時期だと考えています。」
「また、身近な大人との間に安定した関係性が形成されることで、情緒が安定し、精神的/身体的発達が促される時期であることから、まずは一人ひとりに寄り添った保育を行うことが必要だと考えています。」
「この人なら大丈夫だと安心して、自分の気持ちを出すこと。その欲求にきちんと向き合い満たしていくことが乳児期の養育では大切なことなので、育児担当制保育を行っています。」
なるほど。一人ひとりに寄り添った保育を本当に大切にしてくださっているんですね。
子どもたちの笑顔がすてき
給食は5歳児年長さんと一緒にいただきました。2歳児と比べるとものすごくお兄さんお姉さんです。班で給食をいただくのはやっぱりいいなあ。子どもたちの笑顔に囲まれてとても幸せな時間でした。
そんな5歳児さんからすてきな招待状をいただきました。楽しみです。また食べに行くのかと言われそうですが…。
保育士というお仕事
それにしても先生方の生活はすさまじいです。まったく息をつく間もありません。数時間滞在させていただいただけで、本当にたいへんなお仕事だと感じました。その現状についても園長先生は次のように話してくださいました。
「幼児園は、朝7時15分から夜7時まで開園しており、保育士がシフト制で勤務しています。現在、保育士不足ということもあり通常勤務8時15分~で、延長保育当番の日は19時までの勤務にあたる日が月に2~3回程度あります。」
「本当ならシフト制で、延長勤務の日は遅出となるのですが、代替えで入ってもらえるパート勤務の保育士が不足しているため、このような勤務態勢となっています。」
「来月から昼から夜6時まで勤務いただける派遣保育士さんが入っていただけるので、少しは回数を減らせることができるのですが。」
なるほど。このような過酷な勤務状況の中で、朝7時15分から夜7時まで、子どもたちを安心・安全の環境で教育・保育してくださっているんですね。
一人ひとり子どもたちをしっかりと見守り、あの笑顔を育んでくださっている保育士のみなさんを、教育委員会も心から応援、サポートしていきたいと思いました。