教育フォーラム第二弾『三宅町に夢みる学校園をつくろう!!』
教育長の大泉です。
8月24日(土)三宅町教育フォーラムを実施しました。
今年度、三宅町では第3期教育大綱(きょういくたいこう)を策定しましたが、三宅町の子どもたちと一緒につくったこの大綱が「絵に描いた餅」にならないように、三宅町のみなさんに教育大綱を知ってもらうこと、大綱を具現化するためにはどんなことをしていけばよいかをみんなで考えること、これが今回のフォーラムの目的でした。
三宅町の内外から約50名の参加がありました。
『北欧よりも三宅町!?』
今年度から三宅町立三宅幼児園の園長に就任されている 德留 宏紀 園長のお話でスタートしました。
タイトルは
『北欧よりも三宅町!?』
1年間フィンランドを中心に北欧の教育を学んでこられた園長先生が、フィンランドから持ち帰りたいと思っていたたくさんの「ステキなこと」は、ここ三宅町でもじゅうぶんに活かすことができる、というお話でした。
とくに、教育大綱でも掲げている「非認知能力の育成」の土台として、幼児期における愛着(アタッチメント)が大きな鍵を握っているとフィンランドで学ばれたそうですが、三宅幼児園での5ヶ月でも、日々同じことを感じておられるそうです。そしてそれは実は大人も子どももみんな同じで、不安な時に安心して戻ってもいい場所「愛着」があるからこそいろんなことにチャレンジできるんですね。
『第3期教育大綱に込めた想い』
次に、私からは、
『第3期教育大綱に込めた想い』
というタイトルで、大綱ができた経緯について、広報誌「みやけ」と一緒に各家庭にお届けしているリーフレットをごらんいただきながら解説しました。内容については以前ここでもお伝えしています。
熱気にあふれた対話のワークショップ
第2部はワークショップです。第1部の講演をうけての参加者同士の対話の時間としました。
対話のテーマは
『もしも三宅町に教育大綱にのっとった学校・園を創るなら』
「できっこない」を語ること、他人のアイデアをリスペクトすること、これが大きなルールでした。
カプラを使って各グループで学校園の模型をつくり、
1.学校園の名称
2.校種(小学校?幼児園?小中一貫校?など)
3.教育目標
4.どんな施設があるか、どんな工夫があるか(ハード面)
5.どんな教育が行われているか(ソフト面)
について話し合ってもらいました。
このワークショップを企画した時、はたして対話が盛り上がるだろうかと不安だったのですが、ふたをあけてみると、どのグループでも熱気があふれる対話が展開されていて、やはり夢を語り合うことは大切なんだと思いました。
対話の終盤には、各グループごとに学校園の校長先生役を決め、校長先生だけがグループに残って、視察に来てくれた人たちに自分たちの夢みる学校園を説明するというワールドカフェの形式をとりいれ、他のグループでどんな対話がなされているかを共有しました。選ばれた校長先生の中には、教育大綱の策定に関わってくれた現役中学生もいました。
このワークショップを通じて、どのグループでも、学校が学校だけで閉ざされているのではなく、町のコミュニティーとつながっている学校を想像しているグループばかりだったことがとても印象的でした。
参加者いただいた皆さんのご意見
フォーラムに参加してくださっていたみなさんのご意見の一部を紹介します。
また参加者の中には、こんなすてきなグラレコを残してくださった方がいらっしゃいました。
(※グラレコ:グラフィックレコーディングの略。絵コンテなどで会合などの様子を記録したもの)
今回は参加してくださったみなさんと夢を語り合うという時間でしたが、実際に小学校や中学校だけでなく体育館、庁舎などの町の公共施設の老朽化もすすんでおり、近い将来には、もっと具体的で現実的な対話の時間が必要になってくることでしょう。その時にも教育大綱に綴られている未来からの留学生たちの声を大事にしていきたいものです。