ともに町づくりに挑戦する仲間を求む。日本で二番目に小さな町は、対話を軸に変化する組織へ。
見出し画像

ともに町づくりに挑戦する仲間を求む。日本で二番目に小さな町は、対話を軸に変化する組織へ。

職員採用を始めるにあたって、ビジョン・ミッション・バリューを打ち出した三宅町。民間企業ではそれをもとに経営方針を判断したり、求職者が会社を選ぶ際の判断軸にしたりもします。ではなぜ、行政組織である三宅町役場がビジョン・ミッション・バリューをつくったのか?全国で二番目に小さい町に、なぜ必要だと思ったのか?森田町長に話を伺います。

ビジョンを叶えるために三宅町のあるべき姿勢を示し、共感する仲間を集める

―今回、役場職員の採用を開始するにあたって、ミッション・バリューを策定されました。どんな狙いがあるのでしょうか?

森田町長:三宅町のビジョン「自分らしくハッピーにスモール(住まうる)タウン」という未来に共感してくれる仲間を集めたい、と思ったからです。また、採用応募者や役場職員だけではなく、住民さんにもしっかりと伝え、住民さんもまちづくりへの関わり方を考えるきっかけになることを期待しています。同じ想いをもった仲間が一つになり、一緒に三宅町の未来を考えていきたいですね。

画像2

―では、ビジョン・ミッション・バリューに込めた想いを、改めて教えてください!

森田町長:まず、ビジョン「自分らしくハッピーにスモール(住まうる)タウン」でいう、自分らしい状態とは、住民さんが自由に生き方を選べる状態のことを意味しています。やりたいことを叶えるとき、夢を追いかけるとき、何らかのしがらみにとらわれることがない状態です。まずMiiMoではそれを実現していきたいですし、これから行政が何かを始めようとするときの一番の判断軸になると思っています。

町の困りごとは、住民さんと行政が一緒に考え、それぞれの得意を活かしながら解決していく。町の外にも町づくりを進めてくれる仲間がたくさんいる。一人ひとりの「やりたい」の実現を、町ぐるみで応援する。多様な人とのつながりが、町を元気に魅力的にしていく、そんな未来を描いています。

画像3

―では、ミッション「『伴走者』であり『共創者』として、共に成長し続けます」に込めた意味を教えてください!

森田町長:これはビジョンの実現における肝だと考えている部分です。伴走者とは、マラソンランナーの隣に並んで一緒に走る存在。私たち三宅町役場の職員も、住民さんにとっての伴走者でありたいんです。

住民さんと役場職員には、上下関係はありません。役場職員は住民さんのサポートだけでもないですし、住民さんに何かを与える人でもありません。住民さんの一番近くで寄り添い、ときには同じ速度で、同じ歩幅で、隣に並んで走ったり、ときにはペースメーカーとして引っ張ったり励まし合ったりして切磋琢磨し、一緒にゴールを目指す存在でありたいと思っています。そして、住民さんと三宅町役場との約束として、ミッションに掲げました。

画像4

―バリュー「対話」は、これまでも大切にしてきたことですよね。

森田町長:そうですね。三宅町役場職員のDNAであり、私たちの根底にあるものです。三宅町は全国で二番目に小さい町だからこそ、住民さんとの距離が近くて。そこから対話が起こり、常に変化を求めてきました。

対話を大切にするため、三宅町では、町長と住民さんとが直接対話する「タウンミーティング」を定期的に開催しています。あるとき、高齢者の一人暮らしの場合、既存のゴミ袋のサイズでは、いっぱいになるまでに時間がかかり捨てづらい、においが気になる、といった意見が出たことがありました。そこで、小さめのサイズのゴミ袋をつくることになったんです。こうやって住民さんからもらった意見やアイデアを、町政に活かしてきました。

ーでは、バリュー「挑戦・失敗」に込めた意味についても教えてください!

森田町長:近年は失敗を恐れて、挑戦を良しとしない雰囲気が役場内にあったんですよね。なので、バリューに「失敗・挑戦」を加えることで、挑戦をした結果の失敗を糧に成長できる組織にしたいと思いました。

7月にプレオープンしたMiiMoは、当初町が出した機能を、議会の意見を受けて削ったり加えたりして今の形に至ります。また、住民さんからも要望をもらって、オール三宅でMiiMoをつくっています。挑戦・失敗を繰り返し、進化し続けていきたいです。

バリュー「対話・挑戦・失敗」はまさに、グローブ生産100周年の三宅町らしいな、と思います。野球の「キャッチボール・フルスイング・三振」と一緒です(笑)。


▼7月25日(日)にMiiMoで行われた、三宅町野球グローブ生産100周年事業オープニングイベント。参加していた住民さんから「MiiMoでお酒が飲めるようにしてほしい」との要望に「もちろんです」と応える森田町長。

画像6

行政組織において、ミッション・バリューは普遍的に変わらないもの

―グローブは三宅町から生まれるべくして生まれたのかもしれませんね(笑)。では、ビジョン・ミッション・バリューがつくられた過程を教えてください!

森田町長:2020年の12月から2021年の3月末まで、株式会社Another works(@works_another)さんと一緒に「奈良県三宅町複業プロジェクト」を遂行していました。そのプロジェクトに参画している外部人材の方から、「なぜ?」と何度も何度も問いかけられたことが最初のきっかけですね。

外部人材の方に「〇〇してほしい」と要望を伝えると、「何のためにやるんですか?」「何がゴールなんですか?」と返されてしまって。「三宅町をどういう町にしたいのか?」繰り返し外部人材の方と壁打ちをしていきました。すると、自分の頭の中にあるもの、そして三宅町の未来のありたい姿を、ビジョン「自分らしくハッピーにスモール(住まうる)タウン」、と言語化して打ち出すことができました。

―では、新しくつくったミッション・バリューはどのような役割を果たすのでしょうか?

森田町長:ミッション・バリューは、ビジョンを叶えるためのペースメーカーだと思っています。役場職員がミッション・バリューを守り、住民さんと一緒に走っていけば、住民さんはいずれは自走していく、そんな未来が来ると思います。役場職員、住民さん、それぞれの役割分担がしっかりされるようになれば、町のありたい姿であるビジョンは変わってくるような気がしますね。それに、ビジョンは首長によって変わっていきます。私が思う三宅町の未来と、次の町長が理想とする三宅町の未来は違うと思うんですよね。

一般的な民間企業では、企業経営をしていく使命として変わらないミッションを定めて、それを達成するための理想とする姿にビジョンがあり、一人ひとりの行動原則まで落とし込んだバリューがある、という順番だと思います。しかし行政では、普遍的に変わらないものとしてミッションに加えてバリューがあり、首長が決めるビジョンがあるんです。ミッション・バリューはこれまで行政職員が大切にしてきたDNAであり、これは絶対にぶれてはいけません。


▼三宅町野球グローブ生産100周年事業オープニングイベントの集合写真。

画像5

三宅町はビジョン・ミッション・バリューを実行できる組織へ

―では実際、ビジョン・ミッション・バリューは、現在の役場内には浸透できていると感じていますか?

森田町長:そうですね、MiiMoは、ビジョン・ミッション・バリューを体現していると感じています。とくに、外部人材の方と協力してつくったMiiMoの求人票は、まさにこれらを集約したものですね。まだミッション・バリューを発表していない段階でしたが、相違点はまったくありません。

今回の職員採用にあたってビジョン・ミッション・バリューを言語化し、まだ発表したばかりです。役場内に浸透しきっているとは言えないので、まず、私自身が姿勢を見せることを大切にしたいと思います。

―職員さんからは、どういった反応がありますか?

森田町長:それが、驚いたんですが、職員はほとんど同じ思いをもっているんですよ。

先日、有志で10名ほどを集めて「三宅町の役場職員に、どんな人を採用したいか?」というテーマでワークショップを開いたんです。ビジョンの実現に向けて、変えずに大事にすること、変えて実行していくこと、を出していきました。

すると、言葉は少し違いますが、「伴走者」とか「対話」とか、そういったニュアンスのことが出てきたんです。職員からは自負心のようなものを感じましたね。年齢も立場も違うメンバーでしたが、大切なことはちゃんと受け継がれてきたんだなあ、と。

―ワークショップはどのような目的で開かれたのでしょうか?

森田町長:組織の活性化ですね。そのためには、採用する人材の理想像を考えることが、もっとも効果的だと思ってるからです。ビジョン・ミッション・バリューを整理して、それを実行できる組織にする、ということですね。

職員自身が「伴走者」や「対話」を大事にしているということは、地域の現場をちゃんと見ていて、変わらなければならない、と感じているんだと分かりましたね。これからも「伴走者」であり続け、「対話」を大切にしていきたいです。

―では最後に、三宅町役場への応募を検討している方へのメッセージをお願いします!

森田町長:公務員の仕事は、ルールをつくるという、クリエイティブな仕事ができることだと思っています。自分の知識ややる気次第で、誰かを助けたり幸せにできたりするんです。三宅町のビジョンにも込めたように、住民さんが自分らしく生きるための選択肢をもてるようにする、ということです。

そういったおもしろい仕事が、公務員にはできると思っています。そしてそのチャンスが、全国で二番目に小さい町・三宅町には、たくさんあります。

ビジョン・ミッション・バリューに共感してくれる仲間を待っています!


▼募集要項はこちら

▼職員座談会はこちら

▼採用説明会を兼ねて、無料オンラインイベントを実施します!
https://peatix.com/event/2532776/view
【日時】
8月19日(木)19時〜20時 @zoom
【登壇者】
・三宅町長 森田浩司氏(@miyake_cho_cho
・富田林市役所職員 納翔一郎氏(@naya_shoichiro
・元つくば市副市長 毛塚幹人氏
【こんな方におすすめ!】
・地方自治体の未来のあり方を考えたい方
・ご自身の働き方を見つめ直したい地方公務員の方
・公務員としてのキャリアに興味がある方
【お問い合わせ先】
●三宅町 https://www.town.miyake.lg.jp/
●森田町長Twitter @miyake_cho_cho


▼MiiMoの屋上からの風景。(撮影:町長)

画像6


やったー!「スキ」ありがとうございます!
奈良県三宅町の公式アカウントです。三宅町は、奈良盆地の中央にある「全国で2番目に小さい町」。 「自分らしくハッピーにスモール(住もうる)タウン」をまちのビジョンとして、住民の皆さんとの協働のまちづくりや、民間企業との官民連携に取り組んでいます!