誰一人取り残さない町に
教育長の大泉です。
文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果が判明しました。不登校の小中学生は過去最多の約29万9千人で、前年度比22.1%の大幅増となりました。一番気になるのはそのうち学校内外の専門機関に相談していない児童生徒、つまり何らかの学びのアクセスが全くない子どもが過去最多の約11万4千人だということです。
学校に登校していない子どもの中には様々なタイプがあり、それを全部ひっくるめて「不登校」と呼んでしまっていいのかという疑問がありますが、大切なのはすべての子どもたちに何らかの学びのアクセスが保障されているかどうかということです。
登校して友だちと一緒に学ぶ教室があること、教室には入っていないけれどちゃんと学校にほかの居場所があること、学校には登校していないけれど、町内に学べる居場所があること、知人とは会わない場所、つまり町外やオンライン上には何らかの学びのアクセスがあること、これらをきちんとそろえて子どもたちを誰一人取り残さないようにしなくてはなりません。
上記のうち、町内の居場所づくりは教育委員会の仕事だと思っています。町外やオンライン上での学びのアクセスは県とも力をあわせていかねばなりません。現在、三宅町教育委員会ではこれらに力を入れて取り組んでいます。
この春、ご自身が長い間不登校を経験された文部科学省職員の 藤井 健人さん とお会いして、不登校にも様々なタイプがあるということを知りました。最近、ニュースでも取り上げられていましたので紹介させていただきます。
不登校でお悩みの場合は、いつでも学校または教育総務課にご相談ください。
三宅小学校 0745(44)2124
三宅町教育総務課 0745(44)3079