【データで見る医療のはなしvol.3】「特定健診」と「特定保健指導」はセットなのです
こんにちは、保険医療課です。
「特定健診」は、ほとんどの方がご存じで、「毎年受けている」「受けたことがある」方が半分くらいでしょうか。(三宅町の令和4年度特定健診受診率は44.6%です)
この健診は、その後の「特定保健指導」とセットになった制度です。
つまり、指導の対象となった方が指導を受けてこそ、その目的が達成することにつながるのです。
そもそも、なぜ「特定健診」や「特定保健指導」が必要なのでしょう?
その目的は、『生活習慣病のリスクが高い人が、生活習慣病に移行しないようにすること』です。
「特定健診」では、生活習慣病のリスクが高い人をみつけ、「特定保健指導」は、次の段階としてリスクの数に応じて保健師や管理栄養士からサポートを受けながらリスク要因となっている生活習慣の改善を目指すものです。
リスクの数に応じて積極的支援と動機付け支援に分かれます。
「生活習慣病」の発症を予防することが目的であることから、すでに治療中の人は主治医の指導を優先するため対象外となります。
しかし、「生活習慣病」はその重症化予防や合併症予防も大切です。
そこで、主治医との連携をとりながら指導を受けることも可能な場合があります。
生活習慣病の医療費を比較してみると?
以下は、第3期データヘルス計画策定時の医療費分析の結果です。
令和4年4月から令和5年3月健診分の積極的支援及び動機付け支援該当者を「対象者」とし、情報提供の該当者を「非対象者」とし、生活習慣病医療費を比較したものです。
また、「非対象者」をすでに治療中と考えられる「服薬有り」と「服薬無し」に分けています。
特定保健指導の対象者(60人)の一人当たり医療費は、40,094円であるのに対し、
非対象者で服薬有りと回答した方は、84,272円と2倍以上になっています。
「特定保健指導」により対象者の生活習慣改善を促し、治療のための服薬開始を防ぐことが重要です。
「特定健診」と「特定保健指導」は、「生活習慣病予防」という大きな目的を達成するための一連のながれなのです。
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