新型コロナより怖い!?「結核」が学校で蔓延する!?
おはようございます。
教育委員会事務局の増田です。
少し前になりますが、6月29日に桜井市の会議室にて、「桜井磯城学校結核対策委員会」が開催されました!なんだか漢字が多いんですが、今回はこの委員会で検討を行った「結核」についてご紹介します。
新型コロナウイルスによるパンデミックが発生して約3年。今年の5月8日より新型コロナウイルスが感染症法上の類型が2類相当から5類に変更になりました。当時のニュースでよく報道されていたときに、ご覧になった方も多いと思いますが、「結核」がもともと新型コロナウイルスの取り扱われていた2類に分類されていたのはご存知ですか?
結核は昔の病気ではないんです
結核は、昔の流行っていた病気ではありません。学校現場では今も対策が続けられている感染症なんです。
結核は、自分の祖父も亡くなる直前に感染してしまい、大阪の十三にある病院に長期間入院していたため、昔からこの病気については知っていました。ただ、「免疫が低下した高齢者が感染する呼吸器の病気」という認識しかありませんでした。
しかし、文部科学省のホームページには、こんな記載があるんです。
つまり、世界的に見ると、日本では結核がまん延しているんです。ただ、感染者数はそれほど多いものではありませんが、かつてのコロナのように対策が継続されています。(徐々に感染者が減ってきてはいるようです!)
結核ってどんな病気?
厚生労働省のホームページでは、結核についてこのような説明があります。
学校での結核の感染予防
結核は風邪に似た症状がみられますが、感染力も強く、放っておくと、死に至る病でもあります。
そのため、小学校、中学校では毎年4月に結核に関する問診票を保護者の方に提出してもらいます。それをもとに、1学期の内科検診の時に学校医の医師が結核の問診も行っています。
三宅町、田原本町、川西町、桜井市では、学校での内科検診での問診結果で次のような場合を結核の感染リスクが高いケースとして、病院での精密検査や経過観察を実施しています。
結核の感染のリスクが高い場合の例
結核の感染リスクが高いとされた児童生徒への対策は、具体的なケースごとに医師、校長、養護教諭などで構成される冒頭の「桜井磯城学校結核対策委員会」で検討されています。
なぜ三宅町だけで検討しない?
結核の対策を三宅町だけで検討しないのは、結核という感染症の特徴として、新型コロナウイルスと同様、一度地域で感染拡大をすると、隣接する市町村との人の交流があるために、ひとつの市町村だけでは解決できない場合もあるからだと考えられます。
このことからも、近隣の市町村との連携が必要になるんです。また、三宅町の医師会が桜井磯城医師会に属していることも影響しているかもしれません。(詳しくは分からないことばかりです…)
結核は予防、早期発見、早期治療ができる病気です
ただ、結核は当初の新型コロナウイルスと異なり、すでに治療法があり、ワクチン接種も行われています!
このワクチンは、いわゆるハンコ注射と呼ばれる「BCGワクチン」で、幼少期にほとんどの方が接種されているものです。自分自身も打たれた記憶はないのですが、腕にははっきりとハンコ注射の痕が残っているので、親に接種してもらったのだと思います。(全然関係ないのですが、自分には医療知識がないので、ハンコ注射って何で痕が残るのかただただ不思議でしょうがありません…)
とはいえ、一度結核に感染し、発病してしまうと、長期間の入院を伴う治療も必要になり、家族などの感染拡大のおそれもあります。
それに、約100年前のスペインかぜ、新型インフルエンザや新型コロナウイルスなど、治療法もワクチンもないような感染症は、いつ感染が拡大し、パンデミックが起こるかも分かりません。
5月で新型コロナウイルスの感染予防が緩和されましたが、健康診断を受けたり、咳(せき)が長引くときなどには診察を受けるなどの一人一人が対策をしていくことが、結核などの感染症対策には大切です!
自分自身も学校に通う娘、息子から、いろいろな病気をもらってしまいます。幸い軽症が多く、重症になりそうな時も1週間程度の入院治療で治癒しました。
軽症でも子どもたちは学校や保育園を休み、自分の有給休暇のほとんども子どもの看病や自分自身の静養に費やされているため、子どもたちや、子どもを育てる皆さんも健康面でも仕事面でも一体どれだけ苦労されているかを考えると、少しでも様々な感染症が流行しないことを切に祈るばかりです…