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三宅町ユースセンターの現在地

お久しぶりです!
ユースセンタープロジェクトのリーダー、地域おこし協力隊の山本です。
慌ただしく過ごしており、noteはすっかりご無沙汰になってしまいました。
今日はご無沙汰していた間のユースセンターの葛藤と最近の様子をお届け!
最後まで読んでもらえると嬉しいです。


思い悩む日々が続いた・・・

8月と9月の「CHUKOSEI CAFE」イベントを経て、10月からMiiMoにて少しずつユースセンターの定期開室を始めました。
が、しかし!来館者は0人という日もしばしば。

どんなに閑散としていても、とにかく場を開き続けること。
いつでもふらっと立ち寄れるように。

今までなかった新しい場なのだから、すぐに受け入れられるものではない。
時々心が折れそうになったけれど、とにかく続けました。

来館人数よりも大切なこと

私は、開いて待っているだけで中高生が来るとは思っていません。
MiiMo1階に来ている中高生に話しかけに行きます。
でも、すぐにはユースセンターに誘いません。それって大人側の都合だから。
まずは、彼らに関心を向け、彼らの話に耳を傾けることから始めます。
「そのゲームってどんなルールなん?」「これ、めっちゃ強そう!」
そうしたら、結構話してくれるのです。
今やっているゲームのこと、私が尋ねた以上のことを話してくれます。
こんなふうにMiiMo1階で毎週のように顔を合わせると、いつしか「よっ!」と片手を挙げてあいさつするような顔なじみになってきます。

ユースセンターの来館者が0人。だから意味のない活動なのか。
私は、今の段階では来館者数を気にするよりも、もっと大切なことがあると思っています。
中高生世代にとって大切なのは、家庭や学校の外にも、自分のことを気にかけ、受け入れ、なんでもない話ができる人がいるということ。
多様な関わりをしてくれる存在がいるということ。
そのことによる少しの安心感と、彼らが自分自身を認め、「大丈夫」と思える感覚。
ユースワーカーとそんな関係性ができて初めて、「ユースセンターに足を運んでみよう」という気持ちになるのです。
中高生の気持ちやペースを無視して、来館者数を手当たり次第増やすことは、第一の目的ではありません。
だからここは粘り強く、本当に地道に丁寧に、中高生との関係性を育んだ日々でした。

ぽつりぽつりと集い始める

12月頃から、ユースセンターにぽつりぽつりと中高生が集い始めました。

友達とボードゲームを囲んで笑顔。
この日、本当に楽しかったなぁ。
そんな特技があったん!?
好きなことや得意なことをたくさん教えてくれる中高生たち。
プロのイラストレーター降臨!
憧れの仕事について、たくさん質問しました。

ユースセンター、ついに常設に!

2024年1月10日より、夕方や土日に、MiiMo3階奥「スマイル」をユースセンターとして運用することになりました。
これまでMiiMo内の貸し部屋をレンタルしていたので、日によって場所が定まらない中途半端な運用でした。
毎回同じ場所で、同じ時間にユースセンターが開いていること。
これって結構重要な条件だと思うのです。

毎週水・木曜日の16:30~19:30と、ときどき土日にOPEN!
16時までは、満6ヶ月~就学前の子どもとその保護者や妊婦さんが利用する場所として運営されています。
その後の空き時間を使わせてもらっています。
昼間はカフェで、夕方からバーになるみたいな感じでオシャレでしょ?
(もちろんお酒は出ません)
ボードゲームやコピックなどが充実!
リクエストも受付中!
イベント情報などの案内もしています。
1月のOPENカレンダー
いろいろな企画やってます!
謎解きにチャレンジ中…
学生ユースワーカーも活躍中!
明るい空間で、リラックスして過ごしています。

最初は私から声をかけられてユースセンターを訪れた中高生も、もう自分の意思で3階のユースセンターに来ています。
毎日のように顔を出してくれる中学生もいます。
一度来館した中学生が、「やっほー!久しぶり!」と遊びに来たり。
イベントの参加申込書を取りに来ただけの中学生も、結局テーブルを囲んで私たちスタッフと閉館時間までおしゃべりしたり。
少しずつ、中高生世代の拠り所になってきているのかなと感じています。

2つの眼差しを向け続けて

家庭や学校と異なり、ユースセンターはすべての中高生に必ずしも必要な場ではないかもしれません。
しかしそんな彼らの中には、今は必要性を感じないだけで、後々必要だと感じる場面が出てくるかもしれません。
だから、InstagramなどのSNSで発信し続けるし、駅前でもチラシを配ります。
すぐに来館につながらなくても、彼らが必要なタイミングで、ユースセンターを訪れることができるように。

そしてもう一つ忘れてはいけないことがあります。
今、ユースセンターを必要と感じ、来てくれている中高生世代がいるということ。
彼らに丁寧に寄り添い、安心できる時間をともに過ごすこと。
時には、新たな考え方や世界に出会うきっかけをつくることも。
ゆるやかであたたかでちょっと前向きになれる関係性を、大切に育てていきます。

まだ見ぬ中高生世代に届ける眼差しと、今目の前にいる中高生世代に向ける眼差し。
そのどちらにも眼差しを送り続けながら、今日もユースセンターで中高生世代を迎える準備を始めます。

なんだか今回は、とってもしっとりした文章になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

おまけ

ちなみに、2月のOPENカレンダーはこちら!

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